94歳かぁ

じいじ

じいじは時々
「もういつ死んでもいいだ」と言う。
だから「新しい下着も服もいらない!」
と言い張って、新しいのがあるのに擦り切れた同じのばっかり着ている╮(´・ᴗ・` )╭

そう言いながらテレビで見た「お酒は身体に悪い」とか「青汁がいい」とかの健康情報は即採用している(≧▽≦)
そのおかげで94歳の今も元気でいられるのかもしれない。

この間、みんなで一緒に食事をしているときのこと。
じいじがちょっとドヤ顔で言った。
「オレは95歳だ!!ここらにはこの歳の人はいない。みんな死んじゃったもんな。୧(๑•̀ɜ•́๑)૭✧」
心なしか胸も張って嬉しそうだ。

「もう十分生きた。いつ死んでもいいだ。」とよく言っているわりには、やっぱりご長寿記録更新したいんだな(*ˊᵕˋ*)
と思いながら聞いていた。

すると、おしゃもじくんがじいじに聞こえるようにでーっかい声で言った。

「何言ってるだ、まったく!
94じゃねぇか!自分の歳も分かんなくなっちまったのか?」
同じことを何度も繰り返してじいじを言い負かしている。

·····

じいじの自慢気な顔は木端微塵に吹き飛ばされた·····

「そうか、94歳か·····
うーん、94だったか、そうか·····94か」

じいじは残念な気持ちを隠せない(;;)
しょんぼりして、自分を納得させるように
同じことを何度も何度も繰り返す。

この父と息子の大声の喧嘩腰の会話には
何か意味があるのか??

94でも95でも大して変わりゃしないだろう。(≧▽≦)
本人が95歳で嬉しいなら95歳でいいんじゃないの?
なんか問題あるのかい?
本人、95歳で嬉しいんだし·····^^;

じいじがあまりにガッカリしているから
気の毒になっちゃって慰めずにはいられない。

なるべく優しい調子で声をかける( ´罒`*)
「だけどさ、じいじ〜〜
数え歳で言えば95だもんね〜〜〜」

「うん、そうそう、数えだと95だな!」

お?!ちょっと元気出たかな?
と思いきや、
また「94かぁ·····」と始まる。
歳が1つ若くてよっぽど残念だったらしい。
じいじにとってはこの1年が大事なんだな。

赤ちゃんの1年と高齢者の1年は
すごく変化の大きい時だもんね( ˇωˇ )

おしゃもじくんはもしかしたら
「まだ94歳で1歳若いんだよ、がんばれ!」みたいな気持ちだったかもしれない。本心はわからないけど(´・ω・`)?

おかめも自分の歳は少なく言っておく。
そっちの方が「嘘つくな!」とツッコまれる(*^-^*)ゞテヘヘ
それがすぐツッコミが入るくらいの大嘘じゃないと、それはそれでめんどくさい。
(≧▽≦)

斉藤ひとりさんも年齢は自分の好きな年齢に自分が決めていいって言ってるもんね。(*ˊᵕˋ*)

じいじは95歳でいいんじゃない(*ˊᵕˋ*)

またねーーー(^_^)/〜〜〜

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