おかめは実の母が亡くなった時に
とても不思議な感覚があった·····
おかめは母に対して
複雑で受け止めきれない感情を
ずっと抱えていた。
それが、亡くなった瞬間に
心の中でスポットライトの向きが
パッと切り替わって
別の方向を照らしたみたいに感じた。
目の中の梁が取り除かれて
「さぁ、真実を見なさい。すべて愛ですよ。」
と見せられたような気がした。
夢から覚めたみたいに。
あれは一体何なんだろう?
他の人はそんなことはないのだろうか??
母には厳しくよく叱られた。
この子をちゃんと育てなければ!
という責任感からなのか。
父はわりと呑気な人で「そんなに叱るな」
とかばってくれた。
末っ子だった母は生まれてすぐに
産後の肥立ちが悪かった母親を亡くし、
父親と姉たちに育てられた。
完璧主義的な性格で
夜中まで家中を掃除したり、
趣味の編み物に没頭したりする人だった。
のんびりしたり、ダラダラしたり、
ふざけたりしているのを見た記憶がない。
そんな母はのんびり屋の
おかめが歯がゆかったのだろう。
よく喝を入れられた(^^;
怖かったけど、こちらも頑として反抗した。 (p*・ω・)p q(・ω・*q)
子どもの頃の自分に聞いてみると·····
「ただ無条件に受け入れて、
そのままを愛して欲しかった。
一緒に笑いたかった。」
今、自分も歳を重ねてきて、
あと2年で母の亡くなった年齢になる。
母のように家事や仕事がやれるか
といえば、まったくできない。
子どもにとってよい母であるかと言えば、
これもダメダメ(≧▽≦)
おかめのような子どもがいたら、
同じように叱ったに違いない。
人の生まれ持った性分みたいなものは
なかなか変わらない。
母はとにかく自分なりの愛情を持って
一生懸命育ててくれたと思う。
だけど、
もっと一緒に
くだらないことで笑ったり、
ふざけたり、
ズッコケたりしたかったなー
ギュッと抱きしめてもらいたかったなー
なーんて今さら思ったりもする。
母が晩年、身体が弱ってから
おかめにこう言った。
「あんまり無理したらだめだね。
身体を悪くしたら、
みんな取り返されちゃうよ。
あんたはのんびりやったらいいよ。」
そんなことは言われなくても
はじめっからのんびりにしか出来ない
(๑´ㅂ`๑)
だけど、母のこの言葉を聞いて
やっとホッとした感じがした。
そのままでいいよって
はじめて言われた気がした。(*ˊᵕˋ*)
母が亡くなったときの
あの目の中の梁が取り除かれた感覚·····
真実や愛を見る目をいつでも持っていたい。なかなか難しい。
またねーーー(^_^)/~~~~
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