痛い痛いの大騒ぎ

じいじ

痛みに弱いじいじが
昨日からまた大騒ぎを始めた(≧▽≦)

「あーーー、痛い痛いーーーーっ
あーーーっ、たまんにゃあ
なんでこんななっちまっただかなーー」
などなど·····
痛い痛いを連発している。

笑っちゃ悪いと思うけど、
あまりに無邪気すぎる大騒ぎに
笑いをこらえきれない(≧▽≦)

どうしてこうなったかと言うと·····

じいじはポータブルDVDデッキに釘付けで
毎日毎日、水戸黄門を見ている。

分厚いジャンバーを着て
コタツに横になって
イヤホンを大音量で耳に突っ込み、
必ず左を下にして腕組みして
何時間も同じ姿勢で見ている。

首も肩も背中も動かさずに寝っ転がって
毎日毎日、何時間もやっていたら
痛くならない方が不思議だ。

当の本人は大真面目な顔をして
「なんでこうなっちゃったかなー??
なんか悪い病気じゃねぇかなぁーー」
なんて言っている·····
そう思う方が不思議だ( ̄▽ ̄;)

原因は明らかすぎるほど明らかだ。

じいじの家の目の前には
脳神経外科、整形外科、内科も診てくれる
病院があって、先生も腕がいい。

「病院で痛み止めの薬をもらおう。」
と声かけすると、
病院嫌いのじいじもあまりの痛さに
「そんじゃ行くか!」となった。

寒い寒いと言って
何日も風呂にも入らないから
臭〜くなった下着を
痛い痛いとヒーヒー言いながら
やっとのことで着替えて
シルバーカーを押して
なんとか向かいの病院まで出かけた。

待合室でも「あーー痛い痛い。頭をこうやるとズキーンとなるだ。背中のここんとこまでいてゃあだ。」(いてゃあ=痛い)
と訴えは続く。
耳が悪いからめちゃくちゃ声がでかい。

みんなの迷惑だから、わざと返事はせずに
頷くだけにしておく(*´罒`*)
そうすると少し静かになる(≧▽≦)

さて、じいじはレントゲン室に呼ばれ
カポカポの合わない入れ歯を外して
レントゲン技師に連れられて行った。

すると銀色の重い分厚い扉の中から
またでっかい声が聞こえてきた(≧▽≦)

「えーーー???あーーー???
あんだってーー???
あーーーいてゃあ、いてゃああぁぁぁーーーーっっ」
まるで志村けんのひとみ婆さんが
拷問にあっているみたいだ。

あまりの雄叫びにレントゲン技師も
つい大声になる。

「あーーーっ、頭動かさないでーーー!
じっとして背中つけてーー
あぁーーっ動かないでーー!」
バッタバタのコントみたいなやりとりだ。

レントゲン室の前は·····
気の毒のような笑えるような
不思議な空気が流れた。

しばらくして
落ち武者みたいに頭の両脇が
ボサボサになったじいじが
技師さんに脇を支えられて
ぐったりした様子で出てきた。

そして、またでっかい声で
首を動かすのがどれだけ痛かったかを
訴えた(≧▽≦)
「うんうん、痛かったねー」と言いつつ、
おかめはどうしても笑いをこらえることは出来なかった(≧▽≦)

レントゲン室の前では
杖をついたおばあさんと
60代くらいの息子が待っていて、
おばあさんは息子に「またかよ!」
みたいなおこごとを散々食らっていた。
どうも骨折したらしい。

じいじがわぁわぁと訴えながら
服を着て、
診察室に向かってヨタヨタ歩いて行く時、その息子さんとおかめは目が合った。

「大変ですねーー
お気持ちわかりますよーーー(^_^;)」
と苦笑いで無言の挨拶をかわして
お互いをねぎらった(°▽°)

さて、次は血液検査だ·····
じいじの雄叫びはまだ続くのであった
(*´罒`*)

続きはまた明日
またねーーー(^_^)/~~~~~

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