実の娘

義姉

ばあばの右足が腫れたり、
脚の動きが悪かったりしたので
3ヶ月に一度受診している脳神経内科で
診てもらうことにした。

義姉も一緒におかめの車で出かけた。

一年ほど前は病院に着くと
「自分で歩くよ」と言っていたばあばも
今では車椅子移動に甘んじている。
混んでいるし、大病院で移動距離も長い。

杖でゆっくり歩いて移動している時間も
体力的な余裕もなく、車椅子移動が早くて安全だ。

いつもの優しい先生に最近の様子や
時々脚が動かなくなることを説明した。
姉はばあばが何日にどんな様子だったのかをノートにきちんと書き留めてあった。

先生は姉の話をよく聞いてから、
いつものように丁寧にばあばに話しかけ、手を取って歩いてみたり、
手や指の動きをみたり、
誕生日や今日は何年何月何日ですか?
などと質問して反応をみたり、
CTの画像も見たりした。

診察の結果、特別な処置は必要なく、薬もかえなくてよいということだった。
いわゆる加齢による衰えということかな。

姉はひとしきり先生に熱心に質問をしてから、ばあばに向かって
「よかったね、よかったね」と
肩を抱いて顔を見ながら何度も言った。
本当に安心したといった様子だった。

おかめはその様子を
なんて親孝行な娘なんだろう!
やっぱり実の娘だなぁ
と思いながら見ていた( Ꙭ )

姉は還暦もとっくに過ぎ、孫もいる。
人間的には成熟している年齢とはいえ、
やはり親に対しての愛情や思いやりが
おかめにはとても真似ができない。

おかめの母はおかめが39歳の時に亡くなった。
もし、母がばあばと同じ91歳まで生きていたとしたら姉と同じようにできただろうか?

少なくとも39歳の頃よりは子育てや自分の身体の衰えなども経験して、少しはマシに母への思いやりが持てたかもしれない。

いやいや、待てよ⋯

自分の身体のことで精一杯で、体力もないし⋯
結局は39歳の自分と大差ないか、
親の面倒どころじゃないかもしれない。
(‘-`)。oO()

それにしても、
姉の荷物がたくさんなのには驚いた。
リュックの中にはいろいろ入っていて
そのまま2泊くらい出来そうだ。(⊙⊙)
重い荷物を持っても苦にならないほど、
身体が丈夫ということだろう。
そんな姉はばあばに似てきっと長生きなんだろうな。
身体が丈夫というのはいいよなぁ!

またねーーー(^_^)/~~~

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