ばあばがまだまだ達者な頃の話。
と言ってもすでに80代は超えていた。
毎晩、あるスーパーに夜9時過ぎになると
カラカラカラという音とともに
シルバーカーで現れる1人のばあさんが
いた。
人呼んで『閉店間際の魔術師』
またの名を『おつとめ品処理班』とも言う。
野菜売り場の片隅には
ちょっとしなびた野菜たちが
赤いテープでぐるっと縛られ
金網の棚に乗せられていた。
ばあさんはスーパーに着くと
必ずそこに直行した。
そしてその赤いテープを見ると
ワクワクしたᕕ( ᐛ )ᕗ
その中からあれやこれやと手に取り
品定めをしながらカゴに入れていく。
胸躍るお得感と賢い主婦としての
プライドが鼻息を荒くさせる。
赤いテープだらけの買い物かごを
レジに持っていくと、
格安でゲットした野菜たちに
お礼を言われているような気さえした。
そして次の日の朝
その野菜たちはシルバーカーに乗せられ
おかめの家まで運ばれてくる(⊙_⊙)
玄関に並べられたその野菜たちは
ちょっと汁が出たり、
しなびたりして気の毒な様子だった。
·····( ̄▽ ̄;)
「ありがとう」と心無いお礼を言って
心で泣いた(;_;)
これ、どうする???
友達だったらどうするか聞いてみた。
するとズバッとした答えが返ってきた。
「ソッコーでゴミ箱行きだね!!」
へっ、そうかーーー( ⊙⊙)!!
変な憑き物が落ちたみたいに
こちらもスカッとした(≧▽≦)
だよねーーー
だって、ぐちゃっとなってるし
しなびてるもんね( ̄▽ ̄;)
それからは「ありがとう」と言ってから、
振り向いてゴミ箱につっこむのに
何の抵抗もなくなった。
今までの気の重さは一体何だったのか?!
というくらい気楽になった\(*ˊᗜˋ*)/
ズバッとしたアドバイス
ありがとねーーー(≧▽≦)
またねーーーー(^_^)/~~~
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