『自分の感受性くらい』
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
·····
昨日、ふとこの詩を思い出した。
何故だろう?
何でもかんでも自分以外の何かのせい?!
ばかものじゃなくて大ばかものだ\( ᐙ )/
またねーーー(^_^)/~~
コメント