じいじもばあばも90年以上も生きていれば
そりゃあたくさんのお葬式を見てきた。
ばあばは田舎の農家の末娘で
育った家は昔の木造平屋建て。
太い大黒柱や梁があって、
南側には縁側がある。
台所は野良着のまま入れるように
土間になっていて、
出入口のすぐ近くには井戸があった。
そこで収穫した野菜を洗ったり、
夏にはスイカを冷やしたと言っていた。
南向きの縁側に沿って畳の座敷が2つあり、
襖を取ればひと続きの広い座敷になる。
座敷には仏壇があって、
鴨居にはご先祖さまの白黒の顔写真が
ズラリと並んでいた。
そして、家族の誰かが亡くなった時には
その家でお通夜とお葬式をした。
親戚や近所の人が集まって
いろんな話をしながら
大量にお料理を作ってふるまい、
にぎやかに故人とのお別れをしてきた。
そんな中で育ってきたばあばだから
誰かのお葬式のときには必ずこう言った。
「わたしゃ自分の葬式のときにゃあ
みんなに来てもらって
にぎやかにお別れしてもらいてゃあよ〜」
だけど、近年は時代の流れや
コロナの影響もあって
家族葬がとても多い。
ご近所でも大体は家族葬で
町内会でのお手伝いもほとんどなくなった。- ̗̀ ( ˶’ᵕ’˶) ̖́-That’s good!
昔と違って、本当に親しくしていた方や
お世話になった方は別として
その方がお互い気が楽でいい(*´罒`*)
おしゃもじくんに
ばあばのにぎやかなお葬式の希望を
伝えると
「わかったよ、って言っときゃいいだよ。
本人死んじゃったらわかんねーだから。」
と言った。(๑°⌓°๑)
おー、そうか!
だけど、お葬式の時には
まだ魂は近くにいて上から見ている
という話を聞いたことがある。
その時にだよ(¬_¬)
ばあばの魂が天井から葬式の様子を
見ていて
「おかめに何度もにぎやかな葬式を
やってくれと言っといたのに、
この寂しい葬式はなんだ!( º言º)」
って恨まれても嫌だよなぁ(´・ω・`Ⅲ)
と思っていたら·····
「どっちにしろ、ばあさんの知り合いだってもう死んじゃったり、高齢で来られないだからいいだ。」
とおしゃもじくんが言った。
たしかにそれもそうだ!! σ(-ω-*)フム
妙に納得してホッとしたε-(´∀`;)ホッ
長生きをするとお葬式はこじんまりと
寂しいかもしれないけれど、
あの世でお出迎えしてくれる人が
たくさんいるに違いない(*´罒`*)
ということで!
いつかそんな時が来たら
ばあばの希望だけは受け止めて、
家族葬で勘弁してもらおう(* ̄∀ ̄)ゞ
今日もありがとうございます!
またねーーー(^_^)/~~~~
コメント